スポーツ、ゲーム、何にでもルールが存在するようにデザインにもルールがある。けれど『デザイン』と言っただけで私にはわからない。とか、商売しているにも関わらず興味がない。とさえ言わんばかりの雰囲気の企業やお店に出会うことがある。ここでは専門的なデザインのルールを解説するつもりありませんが、見えないルールが存在するという事だけ理解してもらえればと思います。
大手企業には大きな資本の力がある。だから広告代理店やデザイナーに莫大な予算と時間をかけて仕事を依頼することができますが、中小企業はそうはいかない。でも本当に問題なのは金額ではなく、中小企業経営者のデザインに対する認識や意識の甘さが問題だと思っています。何も莫大なコストを投じなくても今日からだってできる事はたくさんある。
実はデザインには、どんなに小さいものにも見えないルールが存在している。少しだけ専門的に言うと「らしい」雰囲気の作り方や人間の生理に基ずく感情に関わるものがそれにあたる。誤解がないように付け加えると趣味の問題ではなく、安全を謳っても安全に見えないデザインが存在するという事だったり、パッと見で不快に感じるものは、やはり大半の人が不快に感じるということである。「本当はすばらしい企業なのに、本当はすばらしい商品なのに」、そのルールをわからぬままに知らず知らずにお客様を遠ざけている可能性があるということを理解した方が良いし、デザインはそれだけ重要な部分を占めていると考えた方が良い。
デザインには料理同様に様々な材料が必要になります。ここではきっと一度は訪れたことのある素晴らしい雰囲気で、素晴らしい料理をふるまうお店を想像してほしい。なぜ素晴らしいと感じるのでしょうか?もちろん料理人の腕は重要ですが、良質の材料で作った良質の料理を良質な雰囲気の空間でいただく。そこに胃袋を通じて脳が素晴らしい!と感じるんですよね。実はデザインも材料がとても重要です。デザインの材料って何でしょうか?たとえば商品チラシなどでは、大きく分けると次のような材料が必要になります。見出しタイトルやキャッチコピー、商品画像、商品説明、貴社ロゴのようなものがそれにあたります。このような仕事ごとに存在する様々な材料に対してどう秩序を与えるかが、見た目に美しいデザインのルール(要)になります。
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